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言葉の習得と発達

ことばの習得と発達について

このページでは、言葉の発達について考えたいと思います。

「言葉の発達=知能の発達」と言われるにもかかわらず、最近、子ども達の言葉の発達が遅れているような気がして心配しています。一つの言葉を発するようになるまでには、800回聞くことが必要だという学者もいます。一枚ずつ入れた貯金箱が、箱一杯にならないと言葉は出てこないのです。テレビや携帯電話の、生活における比重が大きくなり、親子の会話が少なくなっているのではないかと心配しています。

重要なのは「この時期の子供は言語を吸収し、自分で話せる以前から無意識のうちに言語を理解している」ということです。

話す前の言語の発達について

誕生のその時から赤ん坊は人間の声に大変関心を示す。子供は大人の口元をジッと視ている。

生後2ヶ月 頭をしっかりと持ち上げることができる。だから声のする方に顔を向けることができる。

生後4ヶ月 3-4ヶ月頃になると、泣く以外の声を発することができるようになる。初めは母音のみ「ア、ア、ア、…」「オ、オ、オ、…」など音を発することができようになり、簡単な喃語を発することができるようになる。子供が、耳が聞こえ、声帯の機能ができ、話したいという欲求があり、環境の中にも言語が話されている。 赤ちゃんがちゃんと自分で言語を発する状況でないといけない。口に何かを加えている状況→〝オシャブリ〟でないこと。

生後5ヶ月 オシャブリを与えていなければ子音を発することができるようになる。「ん」「ふ」「ぷ」「どっ」 ――唇を使うような子音である。

生後6ヶ月 母音と子音を組み合わせて使うようになる。そういうことにより音節が発音できるようになる。「パァ…」「マァ…」「カァ…」等。コニカルな喃語を使うことにより子供は筋肉をどのくらい使えばよいか練習している。耳の聞こえない子供もこの段階まではやるが、フィードバックがないのでこの段階でやめてしまう。

生後8ヶ月 もし子供がこのくらいまで言語に接し、大人がその環境を作ってあげれば、喃語を組み合わせてある意味を作るものを発するようになる。(何かそれを象徴するようなもの) 又、自分の名前を聞いた時に反応することができる。又、声のイントネーションを認識できるようになる。

生後10ヶ月 喃語を話すが、自分の言語の中に入っている喃語になる。入っていない音は消えていく。赤ん坊は自分で話す以上のたくさんのことを理解している。それに対して返すことができるようになる。「ごはん」→ 何か食べる 「ぱぱ」→ パパが帰ってくる――ことを理解する。必ず同じ言葉を使って一貫性を持って言うと、子供はそれが理解できるようになる。
また、必ず生活の中で毎日やっていることに結び付けて言うこと。

生後10-12ヶ月 70個くらいの単語を理解する。名詞――身体の部分、生活用品。「さようなら」や、社会的な言葉「いや」もおぼえる。生活の中で再生できる言葉は理解している言葉に比べ、ほんの一部である。この量のギャップは2歳まで続く。(話す言葉と理解する言葉) だから、子供が知らないと思っては絶対にいけない。

 人間の一つの特徴は、話し言葉があるということです。世界中の同じ年齢の子どもが同じように発達します。「話す」には四つのことが関わっており、そのうちの上三つが子どもに関わっています。
 〇 しっかりと聴く能力を持っていること。
 〇 声帯の機能がしっかりと働かなければなりません。
 〇 子ども自身がコミュニケーションをとりたいという欲求を持っていること。
 〇 環境の中に、子ども自身に向かって話されている言語があること。

 言語の習得に関しては二つの時期があります。
[1期] 生まれる少し前~12ヶ月くらいまで
 言語を吸収している時期で、内面で働くので外からは見えません。重要なのは、子どもは無意識のうちに自分で話せる以前から言語を理解しているということです。10―12ヶ月で、70個くらいの単語を理解します。
[2期] 12~36ヶ月 初めて単語を言った後になります。この時期も二つに分けられます。
  前期 1歳3ヶ月頃・・・擬声語的名詞を使います。例えば、「ワンワン」「ブーブー」などです。
     1歳6ヵ月頃・・・電報文のようなものが始まります。「パパ くる」「ママ いった」のようなものです。それが2歳くらいまで続きます。
  後期 2歳~3歳・・・『言葉の爆発』がおこり、言葉を適切な順序・物の名前で使うようになります。文章の中に単語が増え、少しずつ長くなっていきます。又、表現するような単語が増えてき、個人的な感情も表現できるようになります。そして、「わたし」が使えるようになります。

 私達は、子供の言語にどう手助けをすればよいでしょうか
〇 定期的に言語が聞こえているかチェックする。例えば、子どもの後ろで手を叩く。部屋の中でベルを鳴らす。子守唄を歌ってあげるなど。
〇 赤ん坊に語りかける時には名前を呼んであげよう。
〇 子供が行ったことを繰り返してやるとフィードバックになり、鏡を見るのと同じ効果がある。子供は大人の口もとを見るチャンスが多くなる。
〇 離乳食を正しいやり方で行なえば、顎を動かすことで言語の発達につながる。(吸うことと噛むこととは顎の動きが異なる。)
〇 6・7ヶ月の子供には、環境の中で実際に物を見せて名前を言ってやるのがよい。
〇 8・9・10ヶ月の子供は喃語をたくさん話す。大切なことは「笑わない」ことである。子どもは敏感なので、笑われると少しずつ傷つき、自分から積極的に話さなくなることがある。
〇 テレビは不要である。(幼い子供は人間の肉声からしか言語を学べない。)
〇 子どもが話しているときには絶対さえぎってはいけない。
〇 言語を使った体験を、必ずさせることが重要である。

    

(2005年0-3横浜国際コース講義より)

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