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親の態度の大切さ

親の態度の大切さ

このページでは、子どもを育てる上で知っておきたいことなどを御一緒に考えてみたいと思います。 
(シルヴァーナ・モンタナーロ博士の御講演2006.5.1より、抜粋になります)

〈シルヴァーナ・モンタナーロ博士〉

トレーニングコース主任、イタリア・ローマ大学において薬科と外科の学位取得、精神医学専攻。

心理療法士であり、乳幼児の発達における問題の専門家。 

国際モンテッソーリ横浜乳児アシスタントコース講師。

大人の態度の重要性

  • 自分の顔を知ろうとするには鏡が必要であり、自分の内側を見るためには精神の鏡が要る。子供は、大人の態度を見て、どのような評価を受けているかを感じて、人間的な価値を受け取っていく。自分に対して肯定的なイメージを持つかどうかは、私達がその子供を肯定的に取っているか否定的に取っているかにかかっている。
     
  • 親は、妊娠がわかった時、「喜ぶ」か「喜べない」かの二種類しかない。新しい生命を受容したか否かである。この“受容”というのは、心理的・精神的な意味である。道徳的に話しているのではない。大人の側からすると様々な事情があり理解できないわけではないが、子供にとっては両親は一組しかいないので重要である。
  • 胎児について 子宮は、環境の全てである。妊娠を知った時に受容すると、母体の脳よりエンドルフィンが出る。麻薬に似た物で、いい気持ちになる。これは、人間が大きな喜びを感じた時に脳より出る物質である。胎児は、非常によい気持ちになる (すばらしい家のような感じ) 。出産後も、母子関係が良好かどうか?よい食事を与えられても完全とはいえない。母親の喜びが子どもに伝わっていく。 
     
  • 人間の内側には心と体がある。心身の調和、二つの関係は切り離せない。体に影響があった場合は、心にも影響がある。逆も然りである。

様々な形の拒絶がある。

 心に傷を負うことになる、さまざまな形の拒絶。例えば、余り好きでない人と一緒にいなければならない環境だと、友情・熱心さ・楽しさもない。「冷たい関係」と言う。二人の間に温度の関係がないから。

 人間の歴史を振り返ると、様々な理由で子どもを拒絶している。拒絶をされると、「生まれて来なければよかった」という気持ちになる。人間に成長するためには、人間の関係が必要で、受け入れられないと価値を得られない。社会的には問題にならないが、教育という名のもとに、親・教師が拒絶する例がある。

<拒絶の3つのタイプ>

1.あからさまな拒絶

 養育を放棄。着る物・食べ物など人間として必要なものが与えられない。 → 虐待
 子どもに対する肉体的虐待である。しかし、親自体が虐待の犠牲であったりする。つまり、親の養育を学び、自分が親になった時に虐待を体現するのである。あからさまな拒絶は悪循環をしている。そうした親は、子どもに対して忍耐が出来ない。どうしてよいか分からなくなる。
私達は、まず、幼児虐待とは「子どもの発達を援助しないもの」と思ったらよい。
■ 今は当たり前になっていること
・ 母子分離(生後すぐの)
・ 運動を制限する
・ ベッドに入れる   
 他に、邪魔すること、服を着せること、豊かな環境を与えないことも虐待の1つだと思われる。
 多くの子どもは、豊かな環境を与えられていない。
 オシャブリも言語の発達を妨げる。(子どもの集中は口にいく)これもまた虐待である。
叉は、永い間ベビーカーに乗ること。生命が始まってすぐからテレビを与えること。
 これらは、人間の偉大な可能性を使うことを邪魔する。多くの幼児虐待は豊かな国で起こっている。
※母乳の大切さ――母乳は、人間関係を構築していく上で重要である。心の病気は直接的に親密な関係を作る事が出来なかった乳幼時期に原因がある。乳房を含ませながら、心は留守であってはいけない。物体の乳だけではなく、愛が無くては十分な授乳ではない。

2.完璧主義

 完璧主義の親・教師ですら、それが拒絶の1つだと気が付いていない。必要枠だと考えられているところがある。
 子供がいくらやっても十分ではない、改善の余地があると考える。子供は、もっと頑張りなさいというメッセージを受ける事になる。最初は頑張ろうとする。しかし、どんなに頑張ってもこの二人を満足させることはできないと気づく。→ 自分に対して肯定的なイメージを持つ事が出来なくなる。
 その子供を、そのままの姿で受け入れていないという事では同じである。正当化の理由が如何なる事であろうと、拒絶されると成長によくない。
  

3.過保護 

 大人達は、多大な関心を持つ。自由にしておくと危ないという理由で何もさせてくれない。私は、一人では十分出来ないのだというメッセージを持つことになる。
 人間としての無能感になる。一人で生きていく上での問題に立ち向かえなくなる。自分の発達をも制限していることになる。→ 内側に問題を持つことになる。隠された拒絶(意識化が大切)。
             
 親になり教師になることは大切な仕事である。それ以上の見返りがある。子どもを教育するということは、自分を教育するということ。また、人類に大きな貢献をすることである。

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