「子どもとメディア」の問題に対する提言
先日、この情報過多の時代に、子どもを育てるに際し、気をつけなければいけないメディアの話がありましたのでご紹介致します。 2014.9.3
「子どもとメディア~小児科医と考えるスマホ持代の乳児の子育て~」
国立病院機構九州医療センター 小児科医長
NPO子どもとメディア、日本小児科医会子どもとメディア委員会、
九大臨床教授 佐藤和夫 氏
日本小児科医会の提言
「子どもとメディア」の問題に対する提言
1. 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。
3. すべてのメディアへ接触する時間を制限することが重要です。
1日2時間までを目安と考えます。
4. 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを
置かないようにしましょう。
5. 保護者と子どもで、メディアを上手に利用するルールを作りましょう。
※ ここでのメディアは、テレビ、DVD、ゲーム、ケータイ、インターネット などの
電子映像メディアのことです。
テレビ長時間視聴は、様々な悪影響が報告されています
(1) 暴力→暴力シーンが攻撃的行動を増大させる。
(2) 肥満→長時間視聴が運動不足を助長し肥満の原因となる。
(3) 性の問題→メディアでの性への接触が性行動を低年齢化させる。
(4) 喫煙・飲酒・薬物→テレビ視聴と喫煙・飲酒・薬物の有無が関係する。
(5) 学力→長時間視聴と学力低下が関連する。(視聴時間と学業は正比例する。)
(6) 行動・睡眠→注意、睡眠への悪影響。(スマホの光は睡眠に良くない。)
(7) 成人期の健康→成人期の肥満、高血圧、喫煙等へ影響する。
(8) インターネット・ケータイ→依存(中毒)、ネットいじめ、セクスティング(裸を撮って写真を送ること)
また、長時間視聴は言葉の発達に影響を及ぼす危険があり(新しいタイプの言葉遅れの子ども達:長時間テレビ・ビデオの影響により、人とうまく関われない、表情が乏しい子ども達が目立ってきた。赤ん坊が言葉を習得するには、本物の人間が必要である。テレビやぬいぐるみでは学習効果がない。)、また生活リズムの乱れ(就寝時間の遅れ)につながると懸念されていました。
そこで、「食事の時だけノーテレビ」「ノーテレビデー」を作る。
対策として、 テレビにカバーを掛ける、コンセントを抜く
寝る前は、じゃれつき遊びかほんの読みきかせをする
言うよりも、親がやって見せる!
1. 選択・制限→観たい番組だけ時間を決めて視る。
2. 離れる→終わったら消す。 『消す力』
3. 評価・批判する→家族で内容を話題にする。
4. 発信する→学級新聞、ビデオ編集、ホームページ